こんにちは。シティ・ポップバンドRainsのキーボード担当のKimnyです。
今回はおすすめリバーブプラグインをご紹介します。もちろん愛用中。
それはFabFilter Pro-R 2です。
日本の代理店による日本語の情報はこちら https://dirigent.jp/fabfilter/pro-r-2
Ducking機能がついている
個人的に一番のウリは「Ducking(ダッキング)」が機能がついていることです。
ダック!?北京ダック美味しいよね!
ちょっと横浜中華街行ってくる〜
Duckingというのは英語で「頭を屈めること」で、音響ではメインとなる音声が鳴った際に他の音量を下げることです。間違えた説明をしてもアレなのでここはDTM用語辞典様の解説を引用させていただきます。
「身をかがめる」という意味で、メインの音声が鳴る際に他の音を絞って目立たせる事をいう。ボクシングで身をかがめてパンチをかわす「ダッキング」と同じ言葉である。
例えば、曲中の音作りの一環としてバスドラムの鳴る瞬間にベースの音量を絞るというような手法がダッキングである。また、構内放送システムでナレーションが始まる時に BGM の音量を絞る、という動作もダッキングと呼ばれる。曲中の音作りとしてダッキングに使用されるのは、いわゆるサイドチェインコンプレッサーである。
https://www.g200kg.com/jp/docs/dic/ducking.html
ダッキング付きのリバーブの何がいいかというと、音を濁らせることをできるだけ回避しながらリバーブを掛けられるというところです。
ライブ用のプラグインホスト(Mainstage, VST Live)などはDAWのような複雑なルーティングができない場合があり、サイドチェインに非対応だったりします。こういった1つのプラグインで実現できるのはありがたいことです。
また、ダイナミクス系のプラグインは先読み機能が付いているものがあり、レイテンシーを増加させる原因となるので避けたいという意図もあります。
何より、リバーブとコンプレッサーの画面を行ったり来たりする必要がなく、調整が簡単ということも大きなポイントです。
Duckingの具体的シチュエーション
個人的に、一番出番が多いのがアコースティックピアノに掛けるパターンです。バラード曲など効果的です。
4分打ちや8分打ちで連打しているときはメインの音が大きいためダッキングが掛かり、リバーブの音は小さくなります。
一方、白玉で弾くとピアノの音が消えかかる前にリバーブが聞こえてくる、という仕組みです。
上手く使いこなせば、とてもエモいです。リバーブが感情の揺れ動きを表しているかのような表現が可能です。
パラメーターが多すぎず、直感的な操作
楽曲制作などで時間がある時はいろんなリバーブを使ってパラメーターを詰めながらミックスしていくのですが、ライブやリハーサルの時はそうもいきません。
あらかじめ作り込めるといえばそうなのですが、いざ会場で音を出した時に「なんか違う」「響きすぎる」などのシチュエーションが発生する時があります。そういう時にクイックに操作できることは重要です。
クリーンで透明感ある音質
突出した個性はなく、クリーンで透明感があるというか、ナチュラルなサウンドです。
だからこそソースを選ばず掛けられるのがいいと思います。
ゼロ・レイテンシー
とても大事なことを伝え忘れるところでした。ゼロ・レイテンシーです!動作も軽いです
まとめ
FabFilter Pro-R2のReverbプラグインは良いぞ!
- パラメーターが多すぎないし、わかりやすく、クイックな操作ができる。
- ナチュラルでクリーンなサウンド。個性がない分いろんな楽器と相性が良い。
- Duckingで表現の幅が広がる。簡単に設定できる。音の濁りを抑えながらリバーブを掛けられる。
- バラードのピアノをエモくできる可能性がある。
- ゼロ・レイテンシー。
今後もおすすめプラグイン・愛用プラグインを紹介していきますのでよろしく!
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FabFilterはEssentialsバンドルがおトク。
EQのPro-Q3とコンプレッサーのPro-C2もゼロ・レイテンシー。
ライブ用のトラックほぼ全てに刺しているくらいに愛用しています!