こんにちは、Kimny(キム兄)です。
皆さんはソフトシンセでライブするとき、マスタートラックの最終段にどのようなエフェクトを挟んでいますか?
コンプレッサー?リバーブ?EQ? うんうん、どれもありえる選択肢ですよね。
ですが私はPlugin Allianceのbx_soloを挟んでいます!
bx_soloの特徴
このプラグインは音源のステレオ感を広げたり、逆に狭めたりとステレオ感(音像)をコントロールできるものです。
なぜこれを使うのか?
キーボーディストの皆さんは、ライブハウスやライブ会場でちょっとした悩みというか不安の種があると思います。
それは、モノラル出しかステレオ出しか。
会場の回線の都合でモノラルでお願いします、と言われる場合もありますよね。
特に大所帯のバンドだとよくある話。
その場合、シンセのL/Mono端子にシールドを繋げればシンセからモノラル用の音がでる、ということになっています。
その時「やたら低音が強く出る」といった経験をした方も多いのではないでしょうか?
今回はそのような現象と少し関係があるかもしれないお話をします。
単純に片側のみにするとよく使う音色に影響が出る
当たり前ですがオーディオインターフェースを使ったソフトシンセでは、オーディオインターフェースのLもしくはRの片側だけ配線しても勝手にモノラル化してくれません。
単純にLまたはRの片方の音だけしか出ないということになります。
それだとモロに影響を受ける楽器があります。
影響を受ける楽器としては下記が挙げられます。
- アコースティックピアノ
鍵盤の位置に合わせて左が低音、右が高音のようにパンが振られているもの - エレピ
RhodesなどでAuto-Panエフェクトがかかっているもの - オルガン
Leslieシミュレータがかかっているもの
どれも登場頻度が多い音色ですよね。
左右の音を足してしまえばいいのでは?
確かにそういう手段もありだとは思います。
Y字のケーブル(こういうの)を使ってLとRを混ぜてしまえば手取り早いのではと思うでしょ?
でもおすすめしません。
- 音のバランスが変わる
前述した低音出すぎる問題と同じです。せっかく作り込んだ音色が意図しない出方をしては悲しさ100倍です。
音は波なので、強めあったり弱めあったり打ち消しあったりします。 - Yケーブルを持ち歩くのがスマートじゃない(※個人的な意見です)
なんでもできるのが(言い過ぎ)ソフトシンセでライブする醍醐味です。荷物は極力減らしましょうw
使い方
簡単です。
ステレオで出す時は右側のつまみを100%にしておく、モノラルの時は0%(MONO)にするだけです。
このプラグインはMS処理でステレオ時のバランスを保ったままモノラルにしてくれます。
本当はステレオ感を広げるために使われることが多いですが、モノラル化でも大活躍です。
まとめ
この記事を読んだら、納得していただけたかと思います。
bx_soloはレイテンシーもなく、無料で使えるのでおすすめです。
ちなみにbrainworxのプラグインは楽器店でも販売されいるきちんとしたメーカーですし、今はNative Instrumentsの傘下となっている会社ですのでご安心を。個人が作っているプラグインというわけではありません!w