Macに重たい処理をさせているときCPUの温度がどれくらいの温度になっているのか気になることはありませんか?
私はあります!
そんな時はこの「Hot」アプリの出番です。
https://github.com/macmade/Hot
温度チェックをする理由
ずばりサーマルスロットリングが起きていないか確認するためです。
サーマルスロットリングとは?
サーマルスロットリングとは、CPUやSSDの温度が上昇しすぎた際に自動的にクロック周波数を下げ、温度を下げてくれる機能のことです。
https://www.satori.co.jp/sptechnology/column/thermal_throttling.html
サーマルスロットリングが起きると、熱による損傷からCPUを守るため、性能が意図的に落とされます。
例えばライブ時に性能が落ちると、CPUの処理が間に合わなくなり、オーディオインターフェースからの出力音にブツブツというノイズが入ってしまう可能性があります。
一大事ですね…。
ソフトシンセでのライブ/リハーサル時に温度確認してみよう
ソフトシンセを走らせてリハーサルをしていると、ごく稀に「今日は少し重い気がする」という時があります。
そんな時にこの「Hot」を起動させて、CPU温度がどうなっているのかを確認します。
もちろんMacのアクティビティモニタでCPUの使用率も確認します。VST LiveなどのプラグインホストにもCPU使用率が表示されている場合があるので併せて確認します。
だいたい100℃前後でサーマルスロットリングが発生するらしいので、温度を確認して、
- 90〜100℃前後だった場合
→ 重いソフトシンセやプラグインの差しすぎの可能性
重要度が低いものから外していくか、より負荷の軽いものに置き換えることを検討します。
もしくはより高性能なパソコンに買い替えを検討します。
MacBook Air M1を使用していた時は、リハーサル中盤になり性能低下が発生しオーディオインターフェースにノイズが発生しました。この「Hot」で温度を確認したらアチアチだったため、冷却ファンがついたMacBook Proに買い替えしたという経緯があります。
- 80℃以下だった場合
→ たまたまという可能性もありますし、裏で別なソフトが走って瞬間的に重くなった可能性
基本的に様子見です。
それでも明らかにノイズが発生する場合はCPUまたは熱の問題ではないと判断します。
この場合はSSDからのサンプル読み込み(ストリーミング)が間に合っていない可能性もあるので、ソフトシンセのPre-Load Sample(事前読み込みサンプル)の量や容量を大きくしてみます。
(MacのSSDは充分高速なので、これがボトルネックとなる場合はあまりないとは考えられますが。)
それでもダメなら別なソフトが走っていないかアクティビティモニタでチェックしたり、オーディオインターフェースのドライバを最新のものにしてみたりなど検討します。
このように、トラブルシューティングに役立つので入れておいて損はないと思います。
ですが、センサからの情報を断続的に取得しているため、ほんのわずかですが(MacBook Pro M3 Proで2%くらい)のCPU負荷があるため、必要な時に立ち上げて使うのが良いと思います。
使い終わったら終了させることをお忘れなく。
まとめ
このようにトラブルシューティングにも役立つのでぜひ入れておきたいアプリです。
真夏の屋外ライブなどの場合は、室内よりシビアなコンディションとなる可能性があるので、こういったツールがますます役にたつことでしょう!