ライブでソフトシンセを使う理由(前編)

Kimnyの独り言
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こんにちは。シティ・ポップバンドRains(レインズ)のKimnyです。
今回は私が楽曲制作にくわえライブでもソフトシンセを使うようになった理由について書きます。
長くなってしまうので、前編・後編と分けたいと思います。

ソフトシンセって何?

ソフトウェア・シンセサイザー(software synthesizer)とは、コンピュータ上でシンセサイザー機能を提供するソフトウェアである。広義にはCPUによって音信号を合成するソフトウェアすべてを指すが、狭義には歴史的に専用ハードウェアで提供されてきた楽器用シンセサイザーの発音回路をコンピュータソフトウェアによってデジタル信号処理で再現したもの、およびその楽器としての類型を指す。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%B6%E3%83%BC

つまりはパソコンにソフトを入れて、それをシンセサイザーにするということ。
もちろんパソコンには鍵盤が付いていないので、そこは鍵盤を接続するという形になる。

普通のシンセの問題点

面倒くさがりで、重労働嫌いな私の意見。しかも一昔前のシンセ知識なので今はいいのがありそう。

  • 移動が大変
    私が所持しているNord Electroの73鍵モデルでもおよそ幅1.1mで重さが約10kg(ケース込み)あるので肩がやられる。電車移動になると真夏は汗だく。車も持っているが都内は駐車場が高くて余計な出費が増える。またライブハウスはエレベーターがなかったりするので重い機材は避けたい。
  • 軽いシンセは音が悪いし操作性が悪い
    各社フラッグシップモデルの他に、軽量モデルを用意していますが、音も鍵盤も良くない。
    小音量で聴く分には上位機種と同じようなニュアンスを再現しているが、大音量で鳴らすと途端に萎える。音が荒く、ベロシティに対する音の変化も不自然。なんかザラザラ感と薄っぺらさが気になってD/A部分と波形ケチってることに気になりだしたらモヤモヤMAX。
  • いろいろなエディットがストレスフル
    最近ではタッチパネルを搭載し操作性に配慮されたものが出ているが、ちょっと前の機種だとボタンをポチポチ押しながら音色をカスタマイズしたり、並べ替えたりでイライラ。
    ライブ用に音色並び替える作業を例にする。
    曲順が[1]A→[2]B→[3]Cとなっているものを[1]C→[2]A→[3]Bにする場合、
    ・[1]Aを[4]にコピー:[1]A [2]B [3]C [4]A
    ・[3]Cを[1]にコピー:[1]C [2]B [3]C [4]A
    ・[2]Bを[3]にコピー:[1]C [2]B [3]B [4]A
    ・[4]Aを[2]にコピー:[1]C [2]A [3]B [4]A
    ・[4]Aを消去:[1]C [2]A [3]B
    のようなステップが必要となる。最近の機種だとシーンチェイン(Roland)、ライブセット(Yamaha)で楽に並べ替えできるが、ちょっと前のシンセはこんな感じだった。
  • 無茶振りに対応できない
    例えば効果音を鳴らして欲しいなど言われても対応できない。サンプラー機能が付いているシンセならば可能だが、そういうワークステーションタイプのシンセは重い(61鍵でも15kg以上)。軽いシンセは鍵盤を2つのゾーンにしか分けられない場合が多くサンプリング機能もないため無理。
    サンプラーを追加すれば可能だが、数発鳴らすためにサンプラーと電源とシールドとミキサーを用意する必要があり荷物が増える。今ならスマホやタブレットでポン出しできるから便利な時代である。
Kimny(キム兄)
Kimny(キム兄)

文句多すぎw

それで考えたこと

Kimny(キム兄)
Kimny(キム兄)

都内のスタジオやライブハウスはステージピアノがあるのでそれを使おう。
音源部分はどうしよう?

で考えた。

  • 音源モジュールを使う → NG
    各社音源モジュールの開発には消極的でYamahaが2008年にMOTIF-RACK XSを発売、一番新しくてもRolandのIntegra-7が2012年に発売したっきり新製品が出ていない。
    しかもこれらは4Kgもあり、Integra-7に至っては2Uサイズなので大きい。
    そもそもリハーサルスタジオでもライブでも置き場所に困りそうではある。
    またこれもポチポチ編集の呪縛から逃れることはできない。iPadでエディットはできそうなのでかなりマシだと思うが…。
  • iPadでソフトシンセを使う → 一時期採用していたが…
    iPadでソフトシンセが数多く発売されており、一時期IK Multimedia-SampleTankやKORG-Module Proなど使用していたがエディットの幅が狭く少しモヤモヤしていた。
    機動力はバツグンなのだが。
    その後2022年ごろにAUv3というiOSでのオーディオプラグイン規格が固まったことでiOSのソフト間でプラグインのように呼び出せるようになったらしいが、その頃には使うのをやめてしまった。
    やはりここでも音質があと一歩ということも大きかった。
Kimny(キム兄)
Kimny(キム兄)

楽曲制作でソフトシンセ使っているから、それを使ってライブしようかな。
音質もいいし、自由度も高いはず!

ということで後編に続きます。

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